All the Light You Cannot See すべての見えない光

Anthony Doerr アンソニー・ドーア

すべての見えない光


やっと読了しました。早く読み終わりたい一方で、もっとずっと読んでいたかったような。短い章の積み重ねと時間軸と場所の往復で繰り返されるうちに、目的地がひとつに集約されていき、交わり、その後また離れていって…別の人物の軸と交錯する。

目に見えない光、ラジオ、音波、盲目、声、白髪、手で読む物語、木製の街の模型、梨型の石、貝の手触り。

訳者のあとがきにも触れられている、この物語のきっかけについては、新潮クレストブックスのカタログにアンソニー・ドーアのインタビューが掲載されています。

「電波がない」と大騒ぎする現代人。そもそも電波なんて目に見えないものなのに。どこかに閉じ込められた少年と、ラジオから流れてくる少女の声。その断片からここまでの物語が発展していったと思うと、なおさら溜息が出ます。

日本版の表紙の写真は、発表された時から心がざわついたロバート・キャパによるもの。キャパの写真、好きなんです。

原書は4分の1くらいまで進んでいたんですが、こちらもいつか読了したいです。

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