セカンドハンドの時代

 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 著

長かったなぁ。2月末、やっと読み終わりました。

「ユートピアの声」5部作の完結編、と位置付けられているそうですが、シリーズものとして考えたことはありません。ソ連崩壊直後からさまざまな人々の声を聞き、それを文字に起こした著者。そのスタイルは斬新だし、あの国でこのテーマを追求することの勇気には本当に敬服します。もうひとつ驚くのは、脚色していないはずの、この国で生きる人々の話、言葉遣い、表現そのものが文学的であること。作ろうとしても作れない表現、言い回しの数々。それは最初に「チェルノブイリの祈り」を読んだときにも感じたのだけど。

600ページもあり、日によっては会社に持っていけなかったので時間がかかってしまいましたが、この方の著書はハズレがありません。そして、感想書きづらいので、関心のある方はとりあえず読むべし、としか言えません。

読んでいる途中、Twitterで翻訳者のくせが嫌だ、とツイートしたけれど、それはやっぱり否定できません。つまり、

誰々がこうでこうでこういった「言ったセリフ」。

といった、英語の文字列の流れ直訳のような書き方。この書き方がなんども出てきて、日本語としては不自然なだけにどうしても気になってしまいました。

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