一緒にいてもスマホ

by シェリー・タークル

原題はReclaiming Conversation。日経の書評見て購入。まだ読了していないけど、面白い。

「共感」不足については、新人研修に立ち会っていて書評見ただけでも同意できる部分が結構ある。圧力かけるタイプの外部研修で見えてきた「素」の部分で、顧客役の講師の厳しい言葉に真剣に向き合うことができるようになる人もいれば、いつまでたっても「どうせこれ研修で現実じゃないし、適当に乗り切ろうよ」という軽い気持ちが態度に出たまま、「私こんなにできます」とばかりにどこかの自己啓発本で見たことのあるような御託を並べる口のうまいだけの人もいる。今はネット時代なんで、後者みたいな子は学生時代の華々しい活動が、SNSのあちこちに「本名」で足跡として残っている。

口下手でまごまごしちゃう人はまだマシで、真剣な講師の言葉に真剣に向き合えない人、常に主語が自分で、激怒して帰れ、といっている顧客役に「私が用意してきた資料を見てもらえないんですか」とか言っちゃう人は本当に始末におえない。それでも一応みんな成人で社会人で性格形成ある程度できちゃってるから、社会人の人材育成って大変だなぁ、と思う。

今年の新人に限らず、昨年度に振り返り研修を行った2年目、3年目の社会人も「私たちってどんなタイプに見えているんですか」と直球で聞いてきちゃうくらい、自分がどう思われているか、を気にする。会社側がどんな勉強の場を与えてくれて評価してくれてどんなキャリアパスを用意してくれているか、どんなふうに育ててくれるのか(会社が自分に何をしてくれるのか)、という「かまってちゃん」マインドの強い人が多い。そうじゃない人もちゃんといるので、3年目ともなると集合研修でのグループワークでその差が歴然だった。

会社側は、「顧客の立場になって考えて自ら動ける人」、つまり相手に共感できる能力を持っている人を求めているんだけど、180度シフトさせるようなものだから、難しいだろうな、と思う。

シェリー・タークルの本の中に、そんなもやもやした問題の解決の糸口につながるヒントでもあればいいのだけど。ハードカバーで買っちゃったんですがコレはKindleにしておけばよかったなぁ。

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